深いむし歯の治し方は、昔と大きく変わりました。今は「できるだけ歯の神経(歯髄)を守る」治療が世界標準です。むやみに削らず、歯の力を生かして長持ちさせる考え方です。

大事なポイント(やさしく要約)

  • 昔の治療とのちがい
    • 昔: むし歯は全部削って詰める(神経に近いと神経を取ることになりやすい)
    • 今: 神経を守るために、あえて少しむし歯を残して密閉する方法が標準
  • 神経を守るために大切なこと
    • できるだけ小さく削る(負担が少ない)
    • ゴムのシート(ラバーダム)で清潔に治療する
    • 拡大鏡や消毒をきちんと使う
  • むし歯の取り方(2つのやり方)
    • 選択的除去(SE): 神経のすぐ近くは柔らかい部分を少し残し、しっかり密閉する
    • 段階的除去(SW): 2回に分けて治療し、数か月後に最終仕上げ → どちらも神経が出る(露髄)リスクを減らせます
  • 「裏打ち(ライナー)」は原則いりません
    • 昔は底に薬を塗るのが当たり前でしたが、今は「毎回は必要ない」とわかりました
    • 使っても使わなくても、成功率や痛みは変わらないという結論です
  • 強い痛み(不可逆性歯髄炎)でも希望があります
    • 以前: すぐに神経を全部取る(抜髄)が一般的
    • 今: 歯の頭側だけ神経を取り、根の神経を残す「断髄(プルポトミー)」が有力な選択肢 → 歯が弱くなりにくく、割れにくいメリットがあります
  • 材料も進歩しています
    • MTAなどの「バイオセラミック(HCSC)」が、昔の薬(水酸化カルシウム)より成功率が高いと証明されています

この進歩があなたに意味すること

  • 神経をできるだけ残せる可能性が広がりました
  • 不要にたくさん削らず、治療の痛みや時間の負担を減らせます
  • 世界中の研究(最高ランクのガイドライン)に基づいた、安心できる治療です

当院の約束

  • 最新の国際ガイドラインに沿って、神経を安易に取らず、歯が本来もつ治る力を生かす治療を行います
  • ラバーダム・拡大視野・清潔な環境で、安全で丁寧に治療します

まずはご相談を

  • 冷たい物でしみる、ズキズキする、噛むと痛いなどの症状は、神経を守るチャンスです。早めの受診で、歯を長持ちさせましょう。

 

参考文献

Schwendicke, F., Kosan, E., Banerjee, A., Baysan, A., Bjørndal, L., Ceballos, L., … & Dujic, H. (2026). Deep caries management: EFCD-ESE-ORCA S3-level clinical practice guideline. Caries Research.

 

European Society of Endodontology (ESE) developed by:, Duncan, H. F., Galler, K. M., Tomson, P. L., Simon, S., El‐Karim, I., … & Bjørndal, L. (2019). European Society of Endodontology position statement: Management of deep caries and the exposed pulp. International endodontic journal, 52(7), 923-934.

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(東京国際歯科 六本木の情報)

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住所: 東京都港区六本木5丁目13−25 TIDSビル 2階

お多福坂沿い

電話番号: 03-5544-8544

最寄駅: 麻布十番駅 南北線・大江戸線 六本木駅 日比谷線

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*監修者

東京国際歯科 六本木 院長 宮下 裕志

医療法人社団EPSDC