歯のトラブルは突然に:知っておくべき「歯の外傷」5つの真実
歯のトラブルは突然に:知っておくべき「歯の外傷」5つの真実 — 東京国際歯科 六本木 院長より
Experience(経験)
私は東京国際歯科 六本木の院長として、多くの外傷歯(TDI:traumatic dental injury)患者の初期対応から長期フォローまで診てきました。公園での転倒やスポーツ外傷、事故による抜歯・脱臼など、現場での応急処置がその後の歯の運命を左右する事例を数多く経験しています。
Expertise(専門知識)
- 外傷の診断・処置(脱臼、転位、歯冠破折、完全脱離、歯根破折)および若年永久歯に対する歯髄保存や再植の臨床知見を有します。
- IADT(国際歯牙外傷学会)ガイドラインに基づくエビデンスと最新研究を日々参照し、急性期対応と長期評価(COS:コアアウトカムセット)を組み合わせた診療を行っています。
Authority(権威)
- IADTガイドラインや主要研究に準拠した診療方針を採用。国内外の学会資料・系統レビューを踏まえ、科学的根拠に基づいた手順で外傷歯を評価・治療します。
Trustworthiness(信頼性)
- 応急処置の方法(再植、保存液の使用、適切な搬送)や通院計画、長期的な機能・審美評価まで、患者・保護者に分かりやすく説明し、共同で意思決定を行います。症例写真や経過報告は同意の上で共有しています。
患者・保護者が知るべき5つの真実
1)外傷は身近な問題:3人に1人が一生で経験する可能性
- 統計は高頻度を示します。学童・思春期での発生が多く、教育現場や家庭での備えが重要です。
2)乳歯の外傷は将来の永久歯に影響することがある
- 乳歯の脱臼や骨損傷は歯胚(将来の永久歯)に悪影響を及ぼしうるため、乳幼児の外傷も軽視できません。専門的な観察と記録が必要です。
3)若い永久歯は治癒力が高い — 神経を温存する選択がカギ
- 未完成根の永久歯は血流が豊富で、神経保存(歯髄温存療法)により根の成長を継続させることが可能です。抜髄は最後の選択とするべきです。
4)完全脱離(歯が抜けた)時は「現場の数分」が予後を決める
- 歯根膜(PDL)細胞の生存が極めて重要。歯を乾かさない・牛乳や保存液に浸す・可能なら元の位置に戻す(再植)——現場での正しい初動が再植成功率を大きく左右します。
5)成功評価はレントゲンだけでは不十分:患者中心の多面的評価が必要
- IADTが採用するCOSでは機能・審美・疼痛・心理的影響・通院負担なども評価項目。長期的なQOLまで見据えた診療が重要です。
臨床上の実践ポイント(応急対応と受診の目安)
- 永久歯が抜けたら:歯を触るのは歯冠のみ、歯根は触らない。30分以内に牛乳または専用保存液へ浸すか、可能であれば再植。すぐに歯科へ搬送。
- 脱臼や転位:出血・歯のぐらつきがあれば早急に受診。乳歯は無理に再植しない。
- 歯冠破折で神経が露出したら:速やかに受診し神経保存の可否を評価。若年歯は積極的に温存を試みる。
- 受診時に持参するもの:抜けた歯(保存液に浸したもの)、受傷状況のメモ、保護者の連絡先。
当院の方針
- 急性期はガイドラインに基づき迅速に対応し、長期的には定期的な臨床・画像評価で機能・審美・患者満足を追跡します。学校やスポーツチーム向けの予防指導(マウスガード、転倒予防)も行っています。
メッセージ(保護者・教育関係者へ)
事故は避けられないこともありますが、「その後」を左右するのは知識と初動です。応急手当の正しい手順を知っているだけで、歯の生涯が大きく変わります。不安なことや応急処置のやり方については、いつでも当院にご相談ください。あなたとあなたの大切な人の笑顔を守るために、私たちが力になります。
reference
Levin, L., Day, P. F., Hicks, L., O’Connell, A., Fouad, A. F., Bourguignon, C., & Abbott, P. V. (2020). International Association of Dental Traumatology guidelines for the management of traumatic dental injuries: General introduction. Dental Traumatology, 36(4), 309-313.
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※東洋英和女学院中等部グラウンド裏手 お多福坂沿い
*監修者
東京国際歯科 六本木 院長 宮下 裕志






