こんにちは、歯科医師のMasaです。

先日、19期診断学教室の第2回が開催されました。今回も引き続き、「痛みの診断」について学んできました。

今回特に印象に残ったのは、「痛みの種類」についてです。
普段私たちはひとことで「痛い」と表現しますが、実は痛みには大きく分けて3つの種類があります。

  1. 侵害受容性疼痛
  2. 神経障害性疼痛
  3. 痛覚変調性疼痛

少し難しい言葉なので、わかりやすく説明してみます。

まず1つ目の「侵害受容性疼痛」は、局所的な刺激によって起こる痛みです。
例えば、擦りむいた時や虫歯が神経を刺激して感じる痛みがこれにあたります。これは原因がはっきりしており、私たち歯科医師が日常的に診療で対応している痛みです。

2つ目の「神経障害性疼痛」は、痛みを伝える神経そのものにダメージがあることで起こります。
つまり、局所に問題がなくても、脳へ痛みを伝える経路に異常があることで痛みを感じ続けてしまう状態です。

そして3つ目の「痛覚変調性疼痛」は、痛みを処理・統合している脳のシステムそのものに異常がある場合に起こる痛みです。

私たち歯科医師が主に治療するのは、1つ目の侵害受容性疼痛です。
しかし、まれに2つ目や3つ目の痛みに遭遇することがあります。

例えば、「治療をしたのに痛みが取れない」と訴えられるケースです。

こうした場合、必ずしも治療がうまくいっていないわけではありません。
長期間痛みを放置したことで、痛みの信号を伝え続けた神経にダメージが蓄積し、侵害受容性疼痛が神経障害性疼痛へ移行してしまうことがあるのです。

これは珍しいケースではありますが、実際に起こり得ることです。

だからこそ、痛みの種類を正確に見極める「診断力」が非常に重要になります。
もしここを見誤れば、本来問題のない歯に不要な処置をしてしまう可能性もあります。これは歯科医師として絶対に避けなければならないことです。

今回の講義を通して、改めて診断の奥深さと責任の重さを実感しました。

今回は痛みの種類を中心にご紹介しましたが、他にも非常に重要な学びがたくさんありました。
今回受講されなかった先生方も、ぜひ次回は参加されることをおすすめします。

第3回も今からとても楽しみです。

それでは今日はここまで。
Merci.

医療法人社団EPSDC