麻布十番駅に近い歯科医院、東京国際歯科六本木に通院の5歳の乳臼歯

むし歯のリスクは5歳から高くなりますが、主な部位は乳臼歯の歯と歯の間です

 

東京国際歯科 六本木 院長の宮下裕志です。

お子さまの初めての歯医者さん、不安に感じる保護者の方も多いのではないでしょうか?「泣いてしまわないか」「治療が難しいのでは」といったご心配は尽きません。

当院では、乳幼児のお子さまが安心して笑顔で通えるよう、専門的な知識と豊富な経験に基づいたケアを提供しています。お子さまの将来の歯の健康は、乳幼児期の予防と適切なサポートが鍵となります。

私たちが実践する「むし歯ゼロ」を目指すアプローチは、以下のEEAT(Experience, Expertise, Authority, Trustworthiness)を基盤としています。

Experience(経験):長年の実績が裏打ちする、お子様とご家族への安心ケア

当院は長年にわたり、乳幼児のむし歯予防と行動管理に真摯に取り組んでまいりました。多くのお子さまが初診から就学前まで継続的にフォローアップを受け、定期検診とご家庭でのホームケア指導を徹底することで、むし歯ゼロで就学を迎えるお子さまを多数輩出しています。

お子さま一人ひとりの成長段階に合わせたきめ細やかなケアで、歯医者さんが「怖い場所」ではなく「楽しくて安心できる場所」となるよう、スタッフ一同、日々努めております。この豊富な経験こそが、当院の強みです。

Expertise(専門知識):最先端の小児歯科と行動療法で個別最適化

小児歯科における最新のガイドラインと予防歯科研究に基づき、お子さまの歯を守るための最適なプランをご提案します。

  • 個別リスク評価: 食習慣、唾液の質、ご家族のむし歯歴などを詳しく評価し、お子さま個々のリスクに合わせた予防策を立てます。
  • 予防処置の組み合わせ: 効果的なフッ化物応用、奥歯の溝を保護するシーラントなどを組み合わせて、むし歯の発生を強力に抑制します。
  • 行動療法による恐怖軽減: 「Tell-Show-Do(説明して、見せて、やってみる)」や「段階的曝露(スモールステップ)」といった行動療法を取り入れ、お子さまの恐怖心や不安を軽減。少しずつ治療に慣れてもらい、成功体験を積み重ねることで、安心して通院できる環境を育みます。

Authority(権威):科学的根拠に裏打ちされた確かな治療

当院のアプローチは、国内外の権威ある学会や研究によって強く推奨されています。

  • 専門学会の推奨: 日本小児歯科学会やAAPD(米国小児歯科学会)は、乳歯が生え始めたら早期に歯科受診を始めること、定期的なフッ化物応用、シーラントの実施、そしてご家族単位でのリスク管理の重要性を一貫して推奨しています。
  • 研究による有効性の実証: 系統的レビュー(複数の研究を統合・分析する手法)においても、フッ化物塗布とシーラントを組み合わせることが、乳幼児から学齢期にかけてのむし歯抑制に極めて有効であることが示されています。
  • 行動療法の効果: 「Tell-Show-Do」や「段階的曝露」といった行動療法は、お子さまの恐怖心や不安を大幅に軽減し、治療への協力を促す上で非常に有効であると報告されています。

これらの科学的根拠に基づき、お子さまにとって最善の治療・予防計画を立案しています。

Trustworthiness(信頼性):保護者との合意形成と安心の診療環境

お子さまの治療を安心して任せていただくために、当院では以下のことをお約束いたします。

  • 合意形成と無理な処置の回避: お子さまの状況を保護者の方と共有し、必ず合意を形成した上で診療を進めます。お子さまに無理強いするような処置は一切行いません。
  • 痛みへの配慮と安全対策: お子さまの痛みへの配慮を最優先し、「手で合図したら一度止める」といったお約束事を事前に共有・記録します。
  • 徹底した衛生管理: 院内の衛生管理と感染対策を徹底し、安心・安全な環境を提供します。
  • 透明性のある説明: 使用するフッ化物濃度や処置の手順など、不明な点がないよう丁寧にご説明いたします。

実践ガイド:お子さまの歯を守るために

ここからは、当院がお勧めする乳幼児期の歯のケアと受診の進め方について具体的にご説明します。

受診の目安

  • 初診: 歯が生え始めたら~1歳まで(なるべく早くにご相談ください)
  • 定期検診: 3~4カ月ごと(お子さまのリスクに応じて頻度を調整します)

初診の流れ(お子様のペースに合わせて丁寧に)

  1. 事前準備: 問診票にご記入いただきます(食習慣、フッ化物使用歴、外傷歴など)。母子手帳もお持ちいただくと、より詳細な情報が得られます。
  2. 当日の診察:
    • 口腔診査・リスク評価: お口の中の状態を詳しく診察し、むし歯のリスクを評価します。
    • ブラッシング・食習慣指導: 保護者の方へ、効果的な歯みがき方法や、むし歯予防のための食習慣について具体的にアドバイスします。
    • フッ化物塗布: 必要に応じて、フッ化物の塗布を行います。
  3. 今後の計画: 次回のご来院時期と、ご家庭で実践していただきたいホームケアについて明確にご説明します。

予防と処置の柱

  • フッ化物塗布: 定期検診ごとに(3~4カ月ごと)実施し、歯質を強化します。
  • シーラント: 奥歯の溝が深く、むし歯になりやすいお子さまには、歯が生え始めたら(萌出時~萌出中)シーラント(樹脂で溝を埋める処置)を検討します。
  • 仕上げみがき: 保護者の方による仕上げみがきは、毎日(1日2回推奨)行いましょう。フッ化物1000–1450ppmの歯磨き粉の使用をお勧めします。
  • キシリトール: 間食の代替やお母様からお子様へのむし歯菌の感染対策として、保護者の方に活用をお勧めしています。

年齢別の進め方

  • 0–1歳:
    • 歯が生え始めたらすぐに受診しましょう。
    • 授乳・哺乳瓶のタイミング指導を行い、寝かしつけながらの飲食は控えるよう指導します。
    • ガーゼや小さめの歯ブラシで、お口の清掃を始めましょう。
  • 1–2歳:
    • 夜間の授乳や、だらだらとした飲食習慣の見直しを行います。
    • 保護者による仕上げみがきを徹底し、フッ化物1,000ppmの歯磨き粉を使い始めます。
    • お子さまが味や色を選べるようにするなど、歯医者さん通院に慣れる工夫を取り入れます。
  • 2–3歳:
    • 定期検診とフッ化物塗布を継続します。
    • お子さま自身の歯みがき練習と、保護者による仕上げみがきを両立させます。
    • 間食は時間と量を管理し、だらだら食べを避けましょう。
    • 簡単なTell-Show-Doを導入し、診療に慣れてもらいます。
  • 3–5歳:
    • 乳臼歯や第一大臼歯(6歳臼歯)の萌出時に、シーラントの検討を行います。
    • 幼稚園・保育園での生活に合わせた間食や歯みがき指導を行います。
    • 必要に応じ、段階的曝露や行動強化(褒める、ご褒美など)を取り入れます。
  • 5–6歳:
    • 永久歯萌出期はむし歯のリスクが増える時期です。1450ppmの高濃度フッ化物を継続し、シーラントの再評価・追加施行を検討します。
    • 保護者による仕上げみがきを継続し、間食管理をさらに強化します。

受診時の「安心」を育むコツ(保護者向けアドバイス)

お子さまが歯科医院で安心して過ごせるよう、保護者の方にご協力いただきたいポイントです。

  • 予約時間: お子さまの機嫌が良い午前中を選ぶのがお勧めです。昼寝前後は避けるようにしましょう。
  • 事前準備: 絵本や動画を使って「歯医者さんに行くこと」をポジティブにイメージさせてあげましょう。「痛い」「怖い」といった不安を煽るような表現は避けてください。
  • 持ち物: 母子手帳、普段使いの歯ブラシ、そしてお子さまが安心できるお気に入りの小物(ぬいぐるみ、おもちゃなど)をお持ちください。
  • 付き添い時の声かけ: 保護者の方は、診療中「上手にあけられたね」「もうすぐで終わりだよ」など、短く肯定的な声かけをお願いします。不安な表情を見せないことが大切です。
  • 合図と選択肢: 事前に「手で合図したら一旦止めるね」といったお約束を共有し、お子さまに主体性を持たせましょう。歯磨き粉の色や味を選ばせるのも良い方法です。
  • スモールステップ: 椅子に座る、鏡で見る、器具を触ってみる、フッ素を塗る…といったように、簡単なことから段階的に進めます。
  • 強制は避ける: 泣いてしまったら無理強いせず、一時中断してお子さまの気持ちを尊重します。小さな成功体験を積み重ねることを重視します。
  • 褒賞: 診療後には、小さなごほうび(シールなど)でお子さまを褒めて、ポジティブな経験として締めくくりましょう。次回も「また行きたい!」と思えるような動機づけになります(おやつではなく、物や言葉で褒めるのがお勧めです)。

東京国際歯科 六本木では、お子さま一人ひとりの成長と個性に合わせたきめ細やかなサポートを通じて、むし歯ゼロを目指し、生涯にわたる健康な歯を育むお手伝いをいたします。

ご不安なことやご質問があれば、いつでもお気軽にご相談ください。

お子さまとご家族の笑顔のために、私たちが全力でサポートさせていただきます。

参考文献等

フッ化物塗布とシーラントの併用が乳幼児から学齢期におけるむし歯抑制に極めて有効であるという知見を裏付ける主要なリファレンス(研究やガイドライン)を以下に示します。これら複数の質の高い研究を統合・分析したレビューや、それらに基づく専門機関の推奨です。

1. Cochrane Library (コクラン・ライブラリー) のシステマティックレビュー

コクランレビューは、特定の医療介入の効果に関する最も信頼性の高いエビデンス源の一つです。フッ化物とシーラントそれぞれについて、その有効性を評価したレビューがあります。これらを総合することで、併用による効果の確実性が示唆されます。

  • フッ化物塗布について:
    • Marinho, V. C., Worthington, H. V., Walsh, T., & Clarkson, J. E. (2013). Fluoride varnishes for preventing dental caries in children and adolescents. Cochrane Database of Systematic Reviews, (7).
    • https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD002279.pub2/full
    • 内容: このレビューは、フッ化物バーニッシュが子供および青年におけるむし歯予防に有効であることを示しており、特に高リスクの子どもにおいてその効果が高いことを指摘しています。
  • シーラントについて:
    • Ahovuo‐Saloranta, A., Forss, H., Walsh, T., Nordblad, A., Mäkelä, M., & Worthington, H. V. (2017). Pit and fissure sealants for preventing dental decay in permanent teeth. Cochrane database of systematic reviews, (7).
    • https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD001830.pub5/full
    • 内容: このレビューは、永久歯の小窩裂溝シーラントが、対照群と比較してむし歯の発生率を大幅に減少させることを明確に示しています。乳歯におけるレビューは少ないものの、その作用機序から乳歯にも同様の予防効果が期待されます。

2. American Academy of Pediatric Dentistry (AAPD:米国小児歯科学会) の臨床実践ガイドライン

AAPDは、小児の口腔保健に関する包括的な推奨を提供しており、フッ化物とシーラントの両方をむし歯予防の重要な手段として強く推奨しています。

  • Council, O. (2013). Guideline on caries-risk assessment and management for infants, children, and adolescents. Am Acad Pediatr Dent, 37, 132-9.
  • https://www.ingentaconnect.com/contentone/aapd/pd/2013/00000035/00000005/art00020?crawler=true
  • 内容: このガイドラインは、小児のむし歯リスク評価に基づいた予防的介入を詳述しており、フッ化物(フッ化物塗布を含む)とシーラントを組み合わせたアプローチを推奨しています。特に、むし歯リスクの高い小児に対しては、両者の積極的な利用が推奨されます。最新版はAAPDのウェブサイトで確認できます。

3. American Dental Association (ADA:米国歯科医師会) のエビデンスに基づいた臨床実践ガイドライン

ADAもまた、フッ化物とシーラントのむし歯予防効果を支持するガイドラインを発行しています。

  • フッ化物について:
    • Wright, J. T., Crall, J. J., Fontana, M., Gillette, E. J., Nový, B. B., Dhar, V., … & Carrasco-Labra, A. (2016). Evidence-based clinical practice guideline for the use of pit-and-fissure sealants: a report of the American Dental Association and the American Academy of Pediatric Dentistry. The Journal of the American Dental Association, 147(8), 672-682.
    • https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0002817718304690
    • 内容: フッ化物(バーニッシュ、ジェル、フッ化物配合歯磨剤など)の様々な適用法について、エビデンスに基づいてその有効性と安全性を示しています。
  • シーラントについて:
    • Wright, J. T., Crall, J. J., Fontana, M., Gillette, E. J., Nový, B. B., Dhar, V., … & Carrasco-Labra, A. (2016). Evidence-based clinical practice guideline for the use of pit-and-fissure sealants: a report of the American Dental Association and the American Academy of Pediatric Dentistry. The Journal of the American Dental Association, 147(8), 672-682.
    • https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0002817716304731
    • 内容: シーラントが、むし歯予防に非常に効果的な手段であることを再確認し、その適用に関する推奨事項を提供しています。

4. 日本小児歯科学会 のう蝕予防に関するガイドライン

日本の専門機関も、国際的なエビデンスに基づき、同様の推奨を行っています。

  • タイトル: 日本小児歯科学会 う蝕予防に関するガイドライン (2018年版など最新版)
  • 掲載: 日本小児歯科学会ウェブサイト、または学会誌
  • 内容: 小児のむし歯予防におけるフッ化物応用(フッ化物塗布、フッ化物洗口など)とシーラントの有効性を認め、両者を組み合わせた予防法の重要性を強調しています。

これらのリファレンスは、フッ化物塗布が歯質を強化し、シーラントが物理的に小窩裂溝を保護するという異なる作用機序を持つ予防法が、互いに補完し合うことで、乳幼児から学齢期のむし歯予防において相乗的かつ強力な効果を発揮するという共通の結論を導き出しています。

東京国際歯科 六本木 院長 宮下 裕志

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(東京国際歯科 六本木の情報)

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*監修者

東京国際歯科 六本木 院長 宮下 裕志

 

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