インプラントが悪くなったら(インプラント周囲炎)
歯を失った場合の歯科治療のオプションとして、インプラント治療があります。
実はイエテボリ大学の4階にはブロネマルククリニックという世界で最も有名なインプラントを開発した
ブロネマルク先生がいらっしゃいました。私達歯周病科の大学院生はその上の5階にいたのです。
1990年代インプラントが悪くなるのは何が原因か?ということでブロネマルククリニックと
歯周病科で合同セミナーがありました。その当時2つの科は異なる見解だったのです。
ブロネマルククリニックは、インプラントに掛かる力が問題だと歯周病科はインプラント周囲の細菌が問題だと、
大激論を展開したのです。さて、それから20数年。 細菌の重要性は明らかになりました。
では、もしもインプラント周囲炎を引き起こした場合、治療で治るのでしょうか?
昨日、当院の野上先生が解説してくれました文献がこれ。なんと、結論の部分にこう書かれていたのです。
インプラント周囲炎を治療した患者の100%が1年後に再発した、と。
やはり、口腔内の健康管理をしっかりと行っていき、インプラント周囲炎にできるだけならないように
することが大切ですね。まあ、その前に歯を失わないようにしましょう。