パサパサお口は危険信号! 唾液が減るとどうなる? 専門医が教える【簡単ケアと受診の目安】
「最近、口の中がやけに乾く気がする…」
「気のせいかな?」
そう思っていませんか?
もしかしたら、それは【ただの乾き】ではなく、あなたの【健康を脅かすサイン】かもしれません。
今回は、東京国際歯科 六本木の院長が、
• 「唾液って、一体何をしてるの?」
• 「唾液が減ると、どうなるの?」
• 「どうすれば、唾液を増やすことができるの?」
という、唾液に関する【素朴な疑問】に、わかりやすくお答えします。
(院長は、スウェーデンのイエテボリ大学歯周病教室および診断学教室に大学院留学し、歯周病専門医および歯内療法専門医の資格を取得。1999年よりCochrane Oral Healthグループにも所属し、エビデンスに基づいた情報発信を心がけています。 臨床や研究の経験から、唾液の量や質は口腔の健康だけでなく、生活の質に大きく影響することを日々実感しています。)
▼ 唾液は【魔法の水】!? ~知られざる7つの役割~
「唾液って、ただのツバでしょ?」
そう思ったら、大間違い!
唾液は、私たちが健康な生活を送る上で、欠かせない【魔法の水】なのです。
唾液には、主に以下の7つの役割があります。
1 【消化の補助】: 唾液中の酵素が、食べ物の初期分解を助けます。
2 【味覚の補助】: 味物質を溶かし、味を感じやすくします。
3 【口内の自浄作用】: 食べかすや細菌を洗い流します。
4 【歯の保護】: 酸を中和し、再石灰化を助けてむし歯を防ぎます。
5 【抗菌・免疫】: 分泌型IgAやリゾチーム等が感染を抑えます。
6 【嚥下(えんげ)】のサポート: 食べ物をスムーズに飲み込めるようにします。
7 【発音】のサポート: 滑らかな発音を助けます。
▼ 唾液が減ると、どうなるの? ~【ドライマウス】の恐怖~
唾液が少なくなる(ドライマウス)と、単なる乾きだけでなく、以下のような問題が起こりやすくなります。
• 【むし歯】や【歯周病】が進行しやすくなる
• 【味覚低下】や【食事の不快感】
• 【口内炎】や【カンジダ(真菌)感染】の増加
• 【義歯】が合わなくなる
• 【会話】や【嚥下(えんげ)】に支障が出る
まるで、
• 【砂漠】のように、植物が育たなくなる
• 【油】が切れた機械のように、動きが悪くなる
のと同じように、お口の中の様々な機能が低下してしまうのです。
▼ ドライマウス、よくある原因は? ~【薬の副作用】、【加齢】、【ストレス】~
ドライマウスの原因は様々ですが、よくある原因としては、以下のものがあります。
• 【薬の副作用】(抗うつ薬、抗ヒスタミン薬、利尿薬など)
• 【加齢】や【脱水】
• 【睡眠時の開口】(口呼吸)
• 【自己免疫疾患】(例:シェーグレン症候群)
• 【頭頸部の放射線治療】による唾液腺障害
• 【ストレス】や【神経の問題】
▼ 今すぐできる! 簡単【唾液腺マッサージ】~【3つのポイント】~
「唾液が少ないかも…」
そう感じたら、まずは、ご自身でできる簡単な【唾液腺マッサージ】を試してみましょう。
1 【耳下腺(じかせん)】マッサージ:
◦ 耳の【前】あたりに指を当て、円を描くように【優しく】マッサージします。
2 【顎下腺(がっかせん)】マッサージ:
◦ 顎の【内側】の柔らかい部分に指を当て、顎の骨に沿って【優しく】マッサージします。
3 【舌下腺(ぜっかせん)】マッサージ:
◦ 舌の【下】にある、唾液の出口を【軽く】押します。
これらのマッサージを、**【1日に数回】、【数分程度】**行うことで、唾液の分泌を促進することができます。
▼ 医療的な対応が必要な場合 ~【受診の目安】とは?~
「セルフケアだけでは、なかなか改善しない…」
そんな場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。
特に、以下のような症状がある場合は、注意が必要です。
• 日常生活(食事・睡眠・会話)に支障が出るほどの口の乾き
• 頻繁な口内炎、白い斑点、強い口臭
• 服薬開始後に明らかな唾液低下が見られる
• 目の乾きなど、全身症状を伴う場合(自己免疫疾患の可能性)
今回は、唾液の役割と、唾液が減ってしまった場合の対処法について解説しました。
唾液は、お口の健康だけでなく、全身の健康にも深く関わっている【大切なもの】です。
日頃から唾液を意識し、適切なケアを行うことで、
【いつまでも健康な歯】と【潤いのある生活】を手に入れましょう。
東京国際歯科六本木は、皆様の【健やかな毎日】を、全力でサポートします。
よくある質問
Q. ドライマウスは治る?
A. 原因によります。薬が原因なら薬の調整で改善することが多いですが、自己免疫や放射線後は長期管理が必要な場合があります。
Q. 市販の保湿ジェルは安全?
A. 一時的緩和には有効ですが、長期的な症状や感染が疑われる場合は専門医に相談してください。
まとめ
唾液は見えにくい存在ながら、口腔と生活の質を守る重要な役割を果たしています。乾燥が気になったらまず日常の対策を試し、改善しない場合や症状が強い場合は早めに専門医を受診しましょう。
推奨参考リンク
- National Institute of Dental and Craniofacial Research)— Dry Mouth(英語)
- NHS — Dry mouth(英語)
- PubMedでのレビュー論文(例:xerostomia management review)
著者プロフィール(公開案) 氏名:宮下 裕志
所属・経歴:1993年からスウェーデン・イエテボリ大学(University of Gothenburg)にて歯周病教室および診断学教室に大学院留学。1996年に歯周病専門医および歯内療法専門医を取得。1999年よりCochrane Oral Healthグループ所属。臨床と研究の双方に携わり、口腔保健に関する臨床実践とエビデンス解釈を専門とする。
(東京国際歯科 六本木の情報)
住所: 東京都港区六本木5丁目13−25 TIDSビル 2階
電話番号: 03-5544-8544
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Tokyo International Dental Clinic Roppongi Information
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