麻布十番駅に近い歯医者、東京国際歯科六本木では、お子さんの口腔機能不全をどう見極めるかについて説明しています

口腔機能不全

日常のなかで、お子さんにこんな**「お口のSOS」**を感じたことはありませんか? 「いつも口がポカンと開いている」「食事にすごく時間がかかる」、あるいは逆に「ろくに噛まずにすぐ飲み込んでしまう」。

これらは単なる癖や好き嫌いではなく、お口の機能が十分に発達していないサインかもしれません。2026年に発表された最新の研究(Kawamuraら)によると、5~7歳という時期は「一生使うお口の機能」が完成する極めて重要な転換期。特に小学校入学を境に、舌の力(舌圧)や唇を閉じる力が飛躍的に発達することがわかっています。

この記事では、専門家の視点から、最新データが明らかにした意外な事実と、今日から家庭でできる対策を論理的に解説します。

衝撃の事実:歯科医院に行かない子の中にも「機能不全」は隠れている

お口の機能が未発達な状態は、専門用語で**「口腔機能発達不全症(DIOF)」**と呼ばれます。これは「食べる・話す」といった機能が十分に育っていない状態を指します。

今回の研究で明らかになったのは、その「見えないリスク」の多さです。

  • 地域で暮らす57歳児の約23%(約4人に1人)がDIOFに該当
  • 保育園などの調査では約40%に達するとの報告もある
  • 一方で、歯科医院での診断率はわずか2.4%10%未満

この数字の差は、多くの親御さんが「うちの子のお口に問題がある」と気づいておらず、潜在的なリスクが見逃されている現状を示しています。痛みがないため気づきにくいのですが、小学校入学前後の「発達の転換期」に適切なサポートを受けられていない子が、実はこれほど多く存在しているのです。

要注意サイン:「ポカン口」と「食べる時間」を見逃さない

研究データによると、DIOFと診断された子供たちには、共通して見られる特徴的なサインがありました。以下の2点には特に注意を払ってください。

  1. 唇が閉じない(ポカン口):安静時に口が開いたままになっている。
  2. 咀嚼(そしゃく)時間が長すぎる、または短すぎる。

これらは単なる「お行儀」の問題ではなく、口の周りの筋肉(口周筋)が十分に発達していないことを示唆しています。専門的な裏付けとして、研究では以下の結果が示されています。

「DIOF群の60%以上に、安静時の不完全な唇の閉鎖と咀嚼時間の異常が認められた。」(出典:Kawamura+2026.pdf)

意外な発見:「硬いものを食べる頻度」より「好きかどうか」が重要?

「お口を鍛えるために、無理にでも硬いものを食べさせなきゃ」と焦る必要はありません。最新の研究は、親御さんの負担を軽くしてくれる、少し意外な結果を示しています。

  • 硬いもの(せんべい、ニンジンスティック、くるみなど)を「好む」子は、DIOFのリスクが有意に低い(aOR = 0.636)。
  • 一方で、硬いものを食べる「頻度」自体は、リスク低下に直接関連していなかった。

重要なのは、物理的なトレーニング(頻度)よりも、子供自身の**「心理的な嗜好」**です。無理に噛ませるのではなく、子供が「歯ごたえのある食感(テクスチャ)を美味しい、楽しい」と感じる心と、それを楽しむ機会を育むこと。これが、結果としてお口の筋肉を自発的に発達させる近道になるのです。

見過ごせない代償:お口の機能は「栄養摂取」に直結する

「噛む力が弱いだけなら、大きくなれば治るのでは?」という楽観視は禁物です。お口の機能不足は、成長期に最も必要な「栄養」を奪ってしまうからです。

研究データでは、DIOFがある子供は、そうでない子供に比べて以下の主要な栄養素の摂取量が有意に低いことが判明しました。

  • エネルギー、炭水化物、脂質
  • タンパク質
  • カルシウム、鉄分
  • ビタミンA、ビタミンD
  • ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC

「噛むのが大変だから食べる量が減る。食べる量が減るからさらにお口の筋肉が使われず、機能が発達しない」という負の連鎖に陥るリスクがあります。将来の健やかな体づくりのためにも、早期発見は欠かせません。

まとめ:未来の笑顔のために今できること

最新の研究が教えてくれた、お母さんに知っておいてほしいポイントは以下の3点です。

  • 57歳児の4人に1人は、自覚症状のない「お口の機能不足(DIOF)」の可能性がある。
  • 「ポカン口」や「食べる時間の異常」は、口周りの筋肉からのSOSサイン。
  • 「硬いものを無理に食べさせる」より「食感を楽しむ心」を育むことが、発達の鍵。

小学校入学前後のこの時期は、舌の力や唇を閉じる力が大きく育つ最大のチャンスです。

今日、お子さんの食事を観察した時、その一口を「美味しいね」と楽しめていますか?その「楽しさ」こそが、一生の健康を支えるお口を育てる第一歩になります。

 

Reference
Kawamura, J., Kanno, S., Shintani, T., Matsui, M., Komagamine, Y., Soeda, H., … & Kanazawa, M. (2026). Evaluation of Oral Function Development and Eating Habits in Children Aged 5–7 Years. Journal of Oral Rehabilitation.

 

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(東京国際歯科 六本木の情報)

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住所: 東京都港区六本木5丁目13−25 TIDSビル 2階

お多福坂沿い

電話番号: 03-5544-8544

最寄駅: 麻布十番駅 南北線・大江戸線 六本木駅 日比谷線

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*監修者

東京国際歯科 六本木 院長 宮下 裕志

医療法人社団EPSDC