東京国際歯科六本木 院長 宮下裕志です。当院には口腔外科専門医の趙(ちょう)先生が在籍しており、妊婦さんの安心・安全を最優先に考えた治療を行っています。ここでは「妊娠中に親知らずが痛いときの対処法」を、専門家の視点でやさしく、かつ正確にお伝えします。

1)まずは安心してほしいこと(信頼・安心)

  • 妊娠中の歯の痛みは決して珍しいことではありません。つわりで歯磨きがしづらくなったり、ホルモンの影響で炎症を起こしやすくなったりして、親知らずのむし歯や周囲の炎症が悪化することがあります。あなたの不安やつらさをまず受け止めます。

2)なぜ妊娠中に親知らずが痛くなるのか(専門性:理由の説明)

  • つわりで歯磨きが十分できない → 歯垢がたまりやすく、むし歯や歯周病が進行しやすい
  • ホルモンバランスの変化で歯ぐきが腫れやすくなる
  • 親知らずの生え方(部分的に出ている、斜めに生えている、隣の歯に当たっている)で清掃が難しく、細菌が増える

3)妊娠中の治療方針(権威・専門的判断)

  • 妊娠初期(1~4ヶ月)・後期(8~10ヶ月):胎児と母体の負担を避けるため、原則として抜歯などの侵襲の大きい治療は行わず、痛みや腫れをやわらげる応急処置に留めます。
    • 例:安全性の高い痛み止め(医師が判断の上、主にアセトアミノフェン系を選択)、口腔内の清掃、うがい・指導
  • 妊娠中期(5~7ヶ月):比較的安定した時期のため、患者様の全身状態が良好であれば、麻酔下でのむし歯治療や歯ぐきの切開を伴わない「普通抜歯」は可能な場合があります。ただし、歯ぐきの切開や骨・歯根処置が必要な難易度の高い抜歯(いわゆる「難抜歯」)は原則避けます。

4)緊急時の目安(患者さんを守るための具体的指示)

  • 次のような症状がある場合は、速やかに受診または救急対応を検討してください:
    • 激しい腫れで口が開かない、呼吸や嚥下に支障がある
    • 高熱(発熱)を伴う
    • 強い痛みで水分がとれない、嘔吐が続く 当院ではこうした緊急症状に対しても、妊婦さんの全身状態を確認したうえで可能な限り迅速に対応します。

5)当院での安全対策と専門性(経験・権威)

  • 口腔外科専門医・趙先生が毎週診療にあたっています。難しい抜歯でも、まずはCTによる精密検査と抜歯シミュレーションを行い、安全性を最大限に高めた治療計画を立てます。
  • 妊婦さんの負担を減らすための配慮:診療時の体位調整、短時間治療、必要時の静脈内鎮静法(リラックスして治療を受けられる方法)についてのご相談も承ります。
  • 痛み止めや投薬の選択は、産科医と連携しながら、安全性を最優先に判断します。

6)自宅でできるケア(実践的アドバイス)

  • つわりで歯磨きが難しいときは、短時間で済むようにやわらかい歯ブラシやうがい、フッ化物配合の洗口液などを利用する
  • 食後の水でのうがいや、就寝前の丁寧な清掃を心がける
  • 痛みがあるときは無理に自己判断で薬を飲まず、まずはご相談ください

7)妊娠を予定している方へ(予防の重要性)

  • 妊娠前に親知らずやお口の状態を確認しておくことが最も安全です。抜歯が必要であれば妊娠前に済ませておくことで、妊娠中の不要な不安や制限を避けられます。

8)最後に(安心への呼びかけ)

  • あなたと赤ちゃんの安全を最優先に、痛みの軽減と最適な治療計画を一緒に考えます。妊娠中の親知らずの痛みで不安なことがあれば、遠慮なくご相談ください。口腔外科専門医・趙先生、院長の私を含め、チームで丁寧に対応します。

毎週月曜は口腔外科専門医・趙先生が診療しています。妊婦さんの来院時間・体位など配慮します。まずはお電話でご相談ください。抜歯以外の予約は月曜日でなくても大丈夫です。

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(東京国際歯科 六本木の情報)

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電話:03-5544-8544

最寄り:麻布十番駅(南北線・大江戸線)、六本木駅(日比谷線)

 

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