みなさんこんにちは、診療部チームのMasaです。

今回は、あまり知られていないけれど、医療現場ではとても大切な「感染性医療廃棄物」についてお話します。

 

感染性医療廃棄物とは?

感染性医療廃棄物とは、血液・唾液・膿などに触れた可能性があり、感染症を広げるリスクのあるゴミのことです。歯科医院では、次のようなものが該当します

 

使用済みの注射針・メスなどの鋭利物

血液や唾液が付着したガーゼやコットン

抜去歯(抜いた歯)

一部の使い捨て手袋やマスク など

これらは一般のゴミとは異なり、特別な処理が必要になります。

 

その理由としては、感染性医療廃棄物を適切に処理しないと、以下のようなリスクがあるからです。

 

医療スタッフや回収業者の感染リスク

地域社会への感染症の拡大

環境汚染(不適切な焼却や投棄による影響)

 

そのため、法律(感染性廃棄物処理の基準や感染症予防法)でも厳しく定められており、各医療機関が責任を持って管理することが義務付けられています。

 

当院では、以下のような方法で感染性医療廃棄物を安全に処理しています。

✅ 専用の黄色または赤色の廃棄ボックスに分別
✅ 鋭利物は耐穿刺性容器(針刺し防止)で処理
✅ 専門の許可業者による回収・焼却処理
✅ スタッフへの教育・研修の徹底

 

これにより、院内の安全はもちろん、地域の環境や皆さまの健康も守られています。

通常、患者さんが感染性廃棄物に直接触れることはありませんが、処置中に落ちたコットンなどを患者さんが手に取らないようお願いいたします。

 

感染対策は「見えにくいけれど、とても重要なこと」です。当院では院内感染ゼロを目指し、日々細心の注意を払って診療を行っております。

これからも皆さまが安心して通える歯科医院であり続けられるよう、スタッフ一同努力してまいります。

 

Merci

医療法人社団EPSDC