乳歯のシーラントは本当に必要?最新レビューが示す「親が知るべき事実」──東京国際歯科 六本木 院長より

Experience(経験)
私は東京国際歯科 六本木の院長として、小児の予防処置とシーラントの適応判断を長年行ってきました。臨床現場では、溝から始まる早期う蝕を予防する目的でシーラントを行う一方、個々のリスクに応じて慎重に判断する重要性を痛感しています。多数の症例経験を通じて、単独施術ではなく包括的な予防戦略の必要性を実感しています。

Expertise(専門知識)

  • シーラントの種類:レジン系(耐久性が高いが接着・隔離が必要)とグラスアイオノマー系(フッ素放出・湿潤下での適用優位)があり、それぞれ長所短所があります。
  • エビデンス要点:Cochrane(2022)の系統的レビューでは、乳歯に対するシーラントの効果の確実性は「低〜極めて低」と評価されました。これは研究デザインの問題(盲検化欠如、観察期間・追跡率の差、バイアス)に起因します。
  • 臨床的示唆:永久歯の第一大臼歯に対するシーラント効果は比較的確実性が中程度とされる一方、乳歯では保持率やう蝕抑制効果の結論が出にくい状況です。

Authority(権威)

  • Cochraneの系統レビューは公正性と方法論の厳密性で国際的に信頼される評価基盤です。今回の結論は、その基準に則った解析結果に基づいています。
  • 世界保健機関や各国の小児歯科ガイドラインも、シーラントを「リスクの高い溝に対する選択肢」として位置づけつつ、個別のリスク評価と定期フォローの重要性を強調しています。

Trustworthiness(信頼性)

  • 当院では、単にシーラントを勧めるのではなく、(1)むし歯リスク評価、(2)ブラッシング状況、(3)食生活、(4)保護者の意向を総合的に確認してから判断します。
  • 実施する場合は、材料特性に基づき最適な選択(レジン vs GIC)を行い、定期的な保持確認と補修計画を必ず説明します。

1)現状の結論(要約)

  • 乳歯に対するシーラントの「明確な予防効果」は、現時点で高い確実性を持って示されていません(Cochrane 2022:エビデンスの確実性は低〜極めて低)。
  • ただし「エビデンス不足=効果なし」ではなく、質の高い追試が不足している状況です。

2)なぜ確実性が低いのか(臨床・研究の課題)

  • 盲検化が難しい処置であり、評価者が処置状態を知ったまま判定することでバイアスが生じやすい。
  • 追跡期間・症例数・除外基準が研究ごとにバラつき、結果の一貫性が得られにくい。
  • 保持率の報告方法や「部分保持」をどう扱うかで結果が変わる。

3)素材ごとの実務的差(保持率のデータ)

  • レジン系:24か月で約70%が完全/一部保持と報告される傾向。
  • GIC系:同期間で約32%程度の保持に留まる報告あり。
    → レジン系は長持ちしやすいが、湿潤コントロールが難しい場面ではGICが有利なケースもある。

4)副作用・リスク

  • 大きな有害事象はまれ。報告される主な不快事象は嘔吐反射など処置中の不快感。
  • 心理的負担(治療トラウマ)を与えない配慮が必要。

5)臨床判断のフレーム(当院の推奨プロセス)

  • ステップ1:リスク評価(摂食習慣、口腔衛生、既往う蝕、社会環境)
  • ステップ2:まずはブラッシング指導・フッ化物管理・食事改善を徹底
  • ステップ3:高リスクと判断され、かつ処置メリットが明確な部位に限定してシーラントを検討
  • ステップ4:材料選択・処置時の隔離(ラバーダム等)と術後フォロー(保持チェック)を厳密に行う

結論(親御さんへのメッセージ)

  • 乳歯のシーラントは万能ではなく、現行の高品質エビデンスは不十分です。
  • しかし、個々のリスクプロファイル次第では有益である可能性があるため、単純に「やる・やらない」を決めるのではなく、リスク評価→非手術的対策→必要時のシーラント施行→定期的メンテナンス、という流れで判断することを強く推奨します。
  • 当院では、科学的根拠と臨床経験を踏まえ、最善の判断を一緒に行います。ご不安な点や個別相談をご希望の方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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(東京国際歯科 六本木の情報)

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住所: 東京都港区六本木5丁目13−25 TIDSビル 2階

お多福坂沿い

電話番号: 03-5544-8544

最寄駅: 麻布十番駅 南北線・大江戸線 六本木駅 日比谷線

都営地下鉄大江戸線「麻布十番駅」7番出口より徒歩5分
 クリニックまでの経路はこちらのビデオをご覧ください

*監修者

東京国際歯科 六本木 院長 宮下 裕志

医療法人社団EPSDC