みなさんこんにちは。歯科医師のMasaです。

雨季に入りましたが、いかがお過ごしでしょうか?

今日は◯◯は口からシリーズの第4弾です。今回は糖尿病と歯周病について です。

糖尿病と歯周病には、とても強い関連があり、「双方向の関係」があることがわかっています。

つまり、

  • 糖尿病があると歯周病になりやすくなる
  • 歯周病があると糖尿病の血糖コントロールが悪化しやすくなる

という相互作用があります。

糖尿病が歯周病を悪化させる理由

糖尿病で血糖値が高い状態が続くと、次のような変化が起こります。

  • 免疫機能が低下する
  • 歯ぐきの血流が悪くなる
  • 傷の治りが遅くなる
  • 細菌に対する抵抗力が弱くなる

その結果、歯周病菌による炎症が進みやすくなり、歯ぐきの腫れや出血、歯を支える骨の破壊が起こりやすくなります。

特に、糖尿病のコントロールが不十分な人は、そうでない人より重度の歯周病になりやすいとされています。

歯周病が糖尿病を悪化させる理由

歯周病は単なる口の病気ではなく、慢性的な炎症性疾患です。

歯周病が進行すると、炎症によって作られる物質(サイトカインなど)が血液中に入り、

  • インスリンの働きを妨げる
  • インスリン抵抗性を高める

ため、血糖値が上がりやすくなります。

その結果、

  • 空腹時血糖値の上昇
  • HbA1cの悪化

につながることがあります。

歯周病治療で血糖コントロールが改善することも

研究では、歯周病の治療を受けることで、

  • 歯ぐきの炎症が改善する
  • HbA1cがわずかに低下する

ことが報告されています。

歯周病治療だけで糖尿病が治るわけではありませんが、食事療法や運動療法、薬物療法と合わせて行うことで血糖管理の助けになる可能性があります。

糖尿病の人が注意したい歯周病のサイン

次の症状がある場合は歯科受診を検討してください。

  • 歯磨きで血が出る
  • 歯ぐきが赤く腫れる
  • 口臭が強くなった
  • 歯が長くなったように見える
  • 歯がぐらつく
  • 歯ぐきから膿が出る

予防のポイント

  • 毎日の丁寧な歯磨き
  • デンタルフロスや歯間ブラシの使用
  • 定期的な歯科検診・歯石除去
  • 良好な血糖コントロール
  • 禁煙

まとめ

糖尿病と歯周病は密接に関係しています。

糖尿病は歯周病を悪化させ、歯周病は糖尿病の血糖コントロールを悪化させるという悪循環が起こり得ます。

そのため、糖尿病の管理では内科だけでなく歯科での定期的な口腔ケアも非常に重要です。

ぜひ定期的な検診を受けるようにしましょう。

それでは今日はこの辺で

Merci

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