虫歯は一般的には痛みはありません。ここが重要です。痛みのある虫歯は、ちょっと手遅れの虫歯です。言い換えれば、虫歯だけではなくそれ以上深く神経まで問題が進んでいる状態なのですよ。下の図の虫歯は痛みがない患者さんです。肉眼ではわからない虫歯です。しかしエナメル質を通り越して象牙質まで進行しています。もちろん患者さんにはその重篤度は全く感じられません。しかし、このタイプの虫歯は2年もすれば痛みが出て、神経を取ることになる可能性はかなり高いわけです。そうなる前に進行しないように対応する必要があるのです。それは治療も含まれますが、歯と歯の間にある虫歯のコントロールも含まれます。そうしないと、また同じ部位にまた虫歯が出来ますよね。治療ばかりに頼っている人があまりにも多い日本ですが、ここは勘違いしないようにしましょう。

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