寒くなってきました。 横浜で最近またマンションが傾くという事件があらわになりましたが、前にもあったようですね。建築に関わっている人たちは、地面の下のことは検査機関でも調べられないと言います。業界の人は建物が建った後からはどうしようもないので、杭くらいはしっかりとやってもらいたいと思っているようです。そして、目に見えない部分は本当は一番重要で、コストも工期もかけるべきなのに、杭が立派なことは市場では評価されないという不思議を味わっているらしいです(www.mag2.com/p/news/120502/2)。 納得です。これが歯科の場合と全く同じなのですよ。 被せた冠が綺麗なことは患者さんには評価される傾向にありますよね。わかりやすいですから。それはそれで重要です。 しかし根の治療とか、歯周病治療とか、ほとんど評価されません。 しかし、このような歯の下の部分(根)が健康かどうか、ということが歯の寿命を決定するわけです。それで、根が悪くなって傾いたら?被せたものは建て替えになります。マンションを買うよりは安いので許されているのでしょうか。 歯科の場合は、運良くレントゲンを撮影すれば少なくともどんな状態なのかはわかります。 本当にご自身の歯を長く使いたいのであれば、根がどういう状態かを考えてもらいましょう。 地震(噛むこと)に耐えることのできるしっかりとした根かどうかを。 1つは歯周病で支えがなくなってないか(建物を支える杭が短いのと同じです) もう1つは根の中(根管)が十分問題なく治療できているかです。 そういう目に見えない大切なことを考えてくれる先生なら、安心だと私は思いますね。 HM

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