うーん 色々とネットを見ると、めちゃくちゃな情報が飛び回っていますね。 http://l.facebook.com/l/BAQFWpRY2AQE1W3IDgINQgiM2v6gcJIqBGD2bkSZkHDneJA/doclabo.jp/contents/810 ある記事を別の方が批評?されていますが、 真実は違うんです。 もう少し正しい情報を流していただきたいですね。 虫歯は削るのか、削らないのか?どうしても短絡的に答えを知りたいのでしょうが、 そうじゃないのが世の常。それは人によって皆んな考え方が違うからです。 医療は、決して治療者だけが関わっているわけではありません。 医療を受ける側もどうするかっていうことを決める権利があります。 そういう中で結局どうするかを決めていくわけで、お口の中の1本の歯が虫歯になっているかどうかの程度で決めるだけではありません。 そこにはある程度の基準があります。 ですから、それはそれで、上記の記事は OK です。 ただ、永久歯と乳歯とではすでにその治療判断は変わってきます。 本当に正しいことを情報として発信することは簡単ではありません。 まずは、そこが問題点です。 もっと細かく設定しないと(それが個々の臨床ではその患者さんへの対応となるので重要です)だめなんです。 ですから、本当はもっと早い段階でお口の相談をしてくれる歯科医院を探すことが 重要ですよね。 次に時代の流れとしては、特に乳歯に関しては、それでも歯を削らない流れになっているのですよ。ですから、上記の記事はちょっと時代遅れの記事です。ですから、記事の中にもそういう流れは21年前からあるコンセプト、という記載があります。 しかし、現在の流れがその時代の流れとは全く意味が違うのです。 特に記事はイギリスからのものでしたよね。 ヨーロッパでは、虫歯は削るものではなくなってきています。 穴が開いていようがです。 それを如何にコントロールするかが重要で、それは虫歯になっている歯を対象に話をしているのではなく、お口の中全体を考えた時に、患者さんがどう行動するかを考えたアドバイスになってきているわけです。 「削って、埋めれば全てが解決するわけではない」ということを伝えるための流れなんですよ。本当に患者さんの健康を考えている歯科医院では、虫歯は削る前にブラッシングの習慣を確立させよう!という考え方を伝えているということなんです。 表面的な文字だけを読んでしまうと、誤って解釈してしまいますよね。 削らなくていいんだ!って。 いえいえ、それぞれの患者さんによって、それは変わってきます。 リスクの高い人は、治療する場合もあります。でも、患者さんの心が動かされて、歯を大切にしようと変わっていけば、治療をしないで済む歯も増えるのです。 伝えるのって難しいですね。

医療法人社団EPSDC